
健康診断を受けたものの、「結果の見方がよく分からない」「異常値があるけれど、何をすればいいの?」と悩んでいませんか?
健康診断は、自分の健康状態を把握し、生活習慣病やその他の病気を早期に発見するために非常に重要です。
特に、40歳以上を対象とした特定健診は、生活習慣病のリスク評価と予防を目的としています。
しかし、結果に記載された数値やアルファベットの意味を理解していないと、せっかくの健康診断も十分に活かせません。
この記事では、健康診断の結果の見方や判定の意味、各検査項目の基準範囲について詳しく解説します。
健康診断を受けっぱなしにしないために、正しく結果を理解し、健康管理に役立てましょう。
健康診断はなぜ必要なの?
健康診断を受ける理由をご存じでしょうか?
健康診断は、自分の健康状態を把握し、病気のリスクを早期に発見するために非常に重要です。
特に、40歳以上を対象とした特定健診の目的は、生活習慣病のリスク評価とその予防にあります。
生活習慣病とは、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が発症や進行に関与する」病気のことです。
健診を通じて生活習慣病のリスクが高い人を早期に発見し、食生活の改善、適度な運動、禁煙・飲酒対策などにより、病気の発症や進行を防ぐことができます。
健康診断の判定区分について
健康診断の結果に「A」「B」などのアルファベットが記載されているのを見たことがあるでしょうか?
これは、検査結果の判定区分で、以下のように分類されています。
- A判定:「異常なし」
- B判定:「軽度異常」
- C判定:「要経過観察(生活改善・再検査)」
- D1判定:「要治療」
- D2判定:「要精密検査」
- E判定:「治療中」
この判定区分を正しく理解し、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。
また、検査値の基準範囲は健康な人のデータを基に決められています。
以前は「正常値」という表現が使われていましたが、現在は「基準範囲」と呼ばれるようになりました。
これは、基準範囲から外れても必ずしも病気であるとは限らず、個人差があるためです。
健康診断の主な検査項目と基準範囲
身体計測(BMI)
BMI(体格指数)は、身長と体重の比率を示し、肥満や低体重の判断基準となります。
| 判定 | BMI(kg/m²) |
|---|---|
| 低体重 | 18.4以下 |
| 基準範囲 | 18.5~24.9 |
| 肥満 | 25.0以上 |
BMI25以上になると、生活習慣病のリスクが2倍以上になるとされています。
血圧検査
血圧は心臓の働きを反映し、高血圧が続くと脳卒中や心臓病のリスクが高まります。
| 判定 | 収縮期血圧(mmHg) | 拡張期血圧(mmHg) |
|---|---|---|
| 基準範囲 | 129以下 | 84以下 |
| 要注意 | 130~159 | 85~99 |
| 異常 | 160以上 | 100以上 |
高血圧の主な原因には、食塩の過剰摂取、肥満、飲酒、運動不足、ストレスなどがあります。
血液検査(糖代謝)
血糖値が高い状態が続くと、糖尿病や動脈硬化のリスクが高まります。
| 判定 | 空腹時血糖(mg/dL) | HbA1c(%) |
|---|---|---|
| 基準範囲 | 99以下 | 5.5以下 |
| 要注意 | 100~125 | 5.6~6.4 |
| 異常 | 126以上 | 6.5以上 |
HbA1cは過去1~2か月間の平均血糖値を反映するため、糖尿病の診断に役立ちます。
血液検査(脂質)
脂質異常症は動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。
| 判定 | HDLコレステロール(mg/dL) | LDLコレステロール(mg/dL) | 中性脂肪(mg/dL) |
|---|---|---|---|
| 基準範囲 | 40以上 | 60~119 | 30~149 |
| 要注意 | 35~39 | 120~179 | 150~499 |
| 異常 | 34以下 | 180以上 | 500以上 |
HDLは「善玉コレステロール」、LDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれ、バランスを保つことが重要です。
腎機能検査
腎臓の働きを評価するための検査です。
| 判定 | クレアチニン(mg/dL)(男性) | クレアチニン(mg/dL)(女性) | eGFR(mL/min/1.73m²) |
|---|---|---|---|
| 基準範囲 | 1.00以下 | 0.70以下 | 60以上 |
| 要注意 | 1.01~1.29 | 0.71~0.99 | 45~59 |
| 異常 | 1.3以上 | 1.0以上 | 44以下 |
eGFR(推定糸球体ろ過量)は腎機能の指標となり、低下すると腎臓病の可能性があります。
肝機能検査
肝機能が低下すると、疲れやすさや黄疸などの症状が現れることがあります。
| 判定 | AST(GOT)(U/L) | ALT(GPT)(U/L) | γ-GTP(U/L) |
|---|---|---|---|
| 基準範囲 | 30以下 | 30以下 | 50以下 |
| 要注意 | 31~50 | 31~50 | 51~100 |
| 異常 | 51以上 | 51以上 | 101以上 |
γ-GTPはアルコール摂取や肝胆道疾患の指標として用いられます。
健康診断の結果を正しく理解しましょう
健康診断の結果を正しく理解することで、病気のリスクを早期に発見し、生活習慣を見直すきっかけになります。
異常値がある場合は、放置せずに医療機関を受診し、適切なアドバイスを受けることが大切です。
また、基準範囲に収まっていても安心せず、食生活の改善や運動習慣の見直しを継続することで、健康を維持することができます。
日々の生活習慣が健康に大きな影響を与えるため、健康診断の結果を参考にしながら、無理なく継続できる健康管理を心がけましょう。
熊本市西区春日の「たむらふみおおなかと内科のクリニック」
30年以上の経験を持つ院長が、これまでの知識を活かして地域の皆さんの側に立ち、より近い場所で健康のサポートを行うために開業しました。
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