たむらふみおおなかと内科のクリニック

【熊本市西区】検診と健診は何が違うの?それぞれの検査内容や特徴を解説

健康診断(健診)と検診は目的が異なり、受ける内容も大きく違います。
健康診断は、病気を未然に防ぐために行われるものですが、検診は特定の病気を早期発見するために行われます。
つまり、健康診断で異常がなかったからといって、病気がないとは限りません。
特にがんなどの病気は、早期発見・早期治療が重要です。
では、健診と検診の違いとは何なのでしょうか?
この記事では、それぞれの検査内容や特徴について詳しく解説します。

 

健診とは?

健康診断(健診)は、全身の健康状態をチェックし、病気の危険因子を見つけることを目的とした検査です。
健診には、以下のような種類があります。

特定健診(特定健康診査)

特定健診は、生活習慣病の予防を目的に実施される健診です。

対象者

40歳以上75歳未満の健康保険加入者

検査項目

既往歴・服薬歴・喫煙歴の確認
身長・体重・腹囲・BMI測定
血圧測定
血液検査(肝機能・脂質・血糖)
尿検査(尿糖・尿蛋白)
自治体や職場で受けられることが多く、結果に応じて特定保健指導が行われます。

定期健康診断

定期健康診断は、事業者が労働者に対して行う法定健診です。

対象者

労働安全衛生法に基づき、全ての労働者が対象(パート・アルバイト含む)

検査項目

身体計測(身長・体重・視力・聴力)
血圧測定
胸部X線検査
血液検査(肝機能・脂質・血糖)
心電図検査(医師の判断で省略可)
このように、健診は病気のリスクを評価し、生活習慣の改善につなげる目的があります。

 

検診とは?

検診は、特定の病気を早期発見し、早期治療につなげることを目的とした検査です。
がん検診が代表的な検査で、以下のような種類があります。

胃がん検診
対象者

50歳以上(自治体によっては40歳以上)

検査項目

胃X線検査(バリウム検査)
胃内視鏡検査(胃カメラ)

大腸がん検診
対象者

40歳以上

検査項目

便潜血検査(毎年受診推奨)

肺がん検診
対象者

40歳以上

検査項目

胸部X線検査
必要に応じて喀痰細胞診

乳がん検診
対象者

40歳以上

検査項目

乳房X線(マンモグラフィ)検査(2年に1回)

子宮頸がん検診
対象者

20歳以上

検査項目

問診・視診・内診
子宮頸部細胞診

これらの検診は、自治体や職場で補助を受けられることも多く、定期的に受診することで病気の早期発見につながります。

 

健診と検診の違い

健診(健康診断)

検診

目的

健康状態の確認、病気のリスク評価

特定の病気の早期発見

対象者

全年齢

年齢やリスクに応じて実施

主な検査

身体計測、血圧測定、血液検査、尿検査など

がん検診、糖尿病検診など

実施場所

会社、自治体、健康保険組合

病院、自治体の検診センター

費用負担

事業者や健康保険組合が負担する場合が多い

自治体や健康保険組合の助成がある場合あり

このように、健診は健康状態をチェックするための検査であり、検診は特定の病気を見つけるための検査です。

 

どちらを受けるべき?

健康診断は、病気のリスクを把握し、予防につなげるために重要です。
しかし、健診だけでは見つからない病気もあるため、がん検診などの検診も定期的に受けることが大切です。
例えば、高血圧や糖尿病は健康診断で発見できますが、がんのような特定の病気は通常の健康診断では見つかりません。
特に、40歳を過ぎるとがんのリスクが高まるため、自治体や職場の検診を活用して受診しましょう。
また、家族にがんの既往歴がある場合、リスクが高まる可能性があるため、医師と相談しながら適切な頻度で検診を受けることが重要です。

 

目的に合った検査を受けましょう

健診と検診は、それぞれ目的が異なり、どちらも健康管理において重要な役割を果たします。
以下のことを意識しましょう。
・健診は、健康状態を把握し、病気のリスクを評価するために受ける。
・検診は、特定の病気を早期発見し、治療につなげるために受ける。
どちらか一方だけでは十分ではなく、両方を適切なタイミングで受けることが健康を守るポイントです。
「まだ大丈夫」と思わずに、定期的な受診を習慣にしましょう。
また、健康管理には日々の生活習慣も大きく影響します。
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけることで、病気のリスクをさらに下げることができます。
特に、喫煙や過度な飲酒はがんのリスクを高めるため、生活習慣の見直しも大切です。
検診や健診を受けるだけでなく、日常的な健康管理にも意識を向けることで、より長く健康を維持していきましょう。

 

熊本市西区春日の「たむらふみお おなかと内科のクリニック」

鹿児島本線「熊本駅」から車で約5分に位置するたむらふみおおなかと内科のクリニックは令和4年に開業した新しいクリニックです。
30年以上の経験を持つ院長が、これまでの知識を活かして地域の皆さんの側に立ち、より近い場所で健康のサポートを行うために開業しました。
普段の体調のお悩みをはじめ、胃内視鏡検査や大腸カメラを用いて行う病気の早期発見にも注力しています。
総合病院との病診連携も密にとりながら、患者さんにとって必要な手を差し伸べられる場所になれたら幸いです。
「なんだか違和感がある」「少し痛みを感じる」といった変化があった際には、ぜひお気軽に検査を受けにいらしてください。

たむらふみおおなかと内科のクリニック
TEL:096-312-3500
住所:〒860-0047 熊本市西区春日7丁目28番10号

 

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