
卵巣がんとはどんな病気?
卵巣がんとは、卵巣に発生するがんのことで、卵巣上皮性がんが最も一般的です。卵巣は女性の下腹部、子宮の左右に位置する臓器で、卵子を作り女性ホルモンを分泌する重要な働きを持っています。卵巣がんは進行すると腹膜やリンパ節、さらには肝臓や肺など他の臓器にも転移しやすく、治療が難しくなります。
卵巣がんになりやすい人の特徴
卵巣がんの発症には、いくつかのリスク要因が関わっています。以下に該当する方は特に注意が必要です。
年齢
卵巣がんは特に50歳以上で発症率が高くなり、閉経後の女性でリスクが増加します。
家族歴や遺伝的要素
家族に卵巣がんや乳がん、大腸がんの患者がいる場合、遺伝的にリスクが高くなることが知られています。特に「BRCA1」「BRCA2」という遺伝子変異を持つ女性は、卵巣がん発症リスクが大幅に上がります。
出産経験がない、または少ない
妊娠・出産経験のない女性や、妊娠回数が少ない女性は、卵巣がんのリスクが高まる傾向があります。これは、排卵回数が多いほど卵巣がんのリスクが上昇するためです。
初経が早く、閉経が遅い
初経(初潮)が早かったり、閉経が遅かったりする女性も排卵回数が多くなるため、卵巣がんのリスクが高まります。
肥満
肥満は体内のエストロゲン(女性ホルモン)濃度を高めるため、卵巣がんを含め女性ホルモン関連のがんリスクを増加させます。
ホルモン補充療法の長期使用
更年期障害などで女性ホルモン補充療法を長期間使用している場合、卵巣がんのリスクがわずかに高まる可能性があります。
子宮内膜症の既往歴
子宮内膜症を患ったことがある女性は、卵巣がん(特に明細胞がん)のリスクが高くなることが知られています。
卵巣がんの早期発見が難しい理由
・初期症状がほとんどない
・症状が現れても腹部の膨満感や消化不良など、他の病気と区別がつきにくい
・卵巣がんを特異的に発見できる検査が限定的
そのため、定期的な検診や画像検査を行うことで早期発見を目指すことが非常に重要です。
腹部エコー検査(超音波検査)の重要性
腹部エコー検査は、痛みや放射線被曝がなく、安全で比較的簡単に行える検査法です。卵巣の状態をリアルタイムで確認でき、小さな腫瘍や異常を見つけるのに非常に有効です。
腹部エコー検査でわかること
・卵巣の大きさや形状の異常
・腫瘍の有無やその性状(液体性、充実性など)
・卵巣周囲のリンパ節の腫れ
・他の臓器への影響や転移の兆候
検査頻度の目安
卵巣がんのリスクが高い人は、年1回以上の腹部エコー検査を受けることが推奨されています。特に家族歴や遺伝的要素を持つ場合、医師と相談しながら定期的に検査を受けましょう。
卵巣がんを予防するためにできること
定期的な健康診断を受ける
年齢やリスク要因に応じて定期的に婦人科検診や腹部エコー検査を受けることが重要です。
家族歴や遺伝子検査を活用する
家族歴がある場合や、遺伝子変異の可能性がある場合は、医療機関で遺伝子検査を受け、リスクを明確にすることで、予防や早期発見につなげられます。
健康的な生活習慣の実践
肥満の予防や適度な運動、バランスの良い食事、禁煙などを日常的に心掛けることも卵巣がんの予防につながります。
まとめ
卵巣がんは、症状が現れにくく早期発見が難しいがんの一つです。リスクが高い人の特徴を理解し、定期的に腹部エコー検査を受けることで、早期発見・早期治療につなげることができます。自身の健康を守るために、日頃から予防意識を持ち、積極的に健康診断を活用しましょう。
熊本市西区春日の「たむらふみおおなかと内科のクリニック」
30年以上の経験を持つ院長が、これまでの知識を活かして地域の皆さんの側に立ち、より近い場所で健康のサポートを行うために開業しました。
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