
コラム
【熊本市西区】便秘と下痢を繰り返す…考えられる原因と病気の可能性について
「便秘になったと思ったら、急に下痢になってしまう…」「最近、便秘と下痢を繰り返していて不安」というお悩みはありませんか?
便秘や下痢は誰でも経験する症状ですが、頻繁に交互に繰り返す場合は注意が必要です。
実はそのような状態が続く場合、過敏性腸症候群(IBS)や腸内環境の乱れなど、重大な病気や体の異常が隠れていることも少なくありません。
この記事では、「便秘と下痢を繰り返す」症状がなぜ起こるのか、考えられる原因や注意すべき病気について詳しく解説します。
自分でできる改善方法や病院へ行くべきタイミングもわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
便秘と下痢を繰り返す原因とは?
便秘と下痢を繰り返す症状の主な原因には、「ストレス」「腸内環境の乱れ」「病気」の3つが挙げられます。
ストレスが原因のケース
便秘や下痢を交互に繰り返す場合、実は精神的なストレスが大きく関わっていることがあります。
強い緊張や不安、精神的ストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、腸の動きが過敏になったり逆に鈍くなったりします。
そのため、精神的な負担が続くと便秘と下痢を繰り返すような状態になりやすいのです。
仕事のプレッシャーや人間関係、環境の変化によって症状が悪化する場合は、このストレス性の可能性を考える必要があります。
腸内環境の乱れが原因のケース
便秘と下痢を繰り返す原因として、腸内環境の乱れも大きく関係しています。
食生活の偏りや不規則な生活習慣、運動不足が続くと腸内の善玉菌が減少し、悪玉菌が増加します。
腸内環境が乱れると、消化吸収のリズムが乱れ、便秘と下痢を交互に繰り返すことにつながります。
特に外食やコンビニ食ばかりの食生活や、睡眠不足が日常化している方は、腸内環境の乱れが疑われます。
病気が原因の場合
便秘と下痢を繰り返す症状が長く続き、特にストレスを感じる場面で症状が強くなる場合、「過敏性腸症候群(IBS)」の可能性があります。
過敏性腸症候群とは、検査では腸に明らかな異常が見つからないにもかかわらず、便秘と下痢を繰り返したり、慢性的な腹痛や腹部の不快感が現れる病気です。
また、潰瘍性大腸炎やクローン病、大腸ポリープ、大腸がんなど深刻な病気の場合も、便通が安定せず、便秘と下痢が交互に起こることがあります。
血便や体重減少、腹痛が続く場合には、こうした病気の可能性も考えなければいけません。
病院へ行くべき症状の目安とは?
便秘と下痢を繰り返す場合、どのようなタイミングで病院へ行くべきなのでしょうか?
以下の症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。
便秘や下痢が1ヶ月以上続いている場合
特に、便に血が混ざっている、または黒色の便(タール便)が見られる場合には、大腸がんや炎症性の腸疾患の可能性もあります。
腹痛やお腹の張り、体重の減少や食欲不振などの症状が伴う場合
腹痛やお腹の張り、体重の減少や食欲不振などの症状が伴う場合も病気が進行しているサインです。
こうした症状がある場合は、消化器内科や胃腸科を早めに受診し、詳しい検査を受けることが大切です。
病院での検査や治療方法について
便秘と下痢を繰り返す症状が続く場合、病院では主に問診、血液検査、便検査、大腸内視鏡検査などが行われます。
特に大腸内視鏡検査は、大腸の粘膜を直接確認することができるため、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患、大腸ポリープ、大腸がんなどを早期に発見できます。
早期に病気が発見できれば、症状が軽いうちに適切な治療を行えるため、回復も早く治療の負担も軽くなります。
便秘と下痢を繰り返さないための日常生活のポイント
便秘と下痢を繰り返さないためには、日常の生活習慣を改善することが重要です。
食生活では食物繊維や乳酸菌が豊富な野菜やヨーグルトを毎日摂取し、腸内環境を整えることを意識しましょう。
また、毎日軽い運動やストレッチを行い、腸の動きを活性化することで、腸内環境が改善されます。
さらに、十分な睡眠をとり、ストレスを溜めない生活を心がけることも大切です。
便秘と下痢の繰り返しは身体からのサイン
便秘と下痢を繰り返す症状は、決して軽視してはいけません。
これは身体が何らかの異常を知らせている大切なサインです。
自己判断で放置せず、原因をしっかり理解し、早めの受診と日常生活の改善を心がけましょう。
熊本市西区春日の「たむらふみお おなかと内科のクリニック」
鹿児島本線「熊本駅」から車で約5分に位置するたむらふみおおなかと内科のクリニックは令和4年に開業した新しいクリニックです。
30年以上の経験を持つ院長が、これまでの知識を活かして地域の皆さんの側に立ち、より近い場所で健康のサポートを行うために開業しました。
普段の体調のお悩みをはじめ、胃内視鏡検査や大腸カメラを用いて行う病気の早期発見にも注力しています。
総合病院との病診連携も密にとりながら、患者さんにとって必要な手を差し伸べられる場所になれたら幸いです。
「なんだか違和感がある」「少し痛みを感じる」といった変化があった際には、ぜひお気軽に検査を受けにいらしてください。
たむらふみおおなかと内科のクリニック
TEL:096-312-3500
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