腹部エコー検査
腹部エコー検査とは
腹部エコー検査は、主に肝臓や胆嚢、膵臓、腹部大動脈、腎臓、膀胱などに炎症やがんの疑いがないかを調べるものです。
超音波を使っておなかの中を映像として確認するため、CTやレントゲンのように被ばくのリスクはありません。
腹部エコー検査でわかる疾患は?
腹部エコー検査は、体のさまざまな問題を早期発見するために役立ちます。
例えば肝臓がん、卵巣がん、胆嚢がんなど一部がんの診断、肝硬変や脂肪肝といった肝臓疾患、腹部大動脈瘤や胆石、子宮筋腫などの病気もわかります。
検査の流れ
エコー検査を行う場合、まずは患者さんのお話を伺い、聴診や触診を行います。
エコー検査の流れ
診療台に仰向けに寝ていただき、腹部に潤滑剤となるゼリーを塗布します。
その状態でエコーの機械をあてて腹部の臓器を観察していきます。
検査にかかる時間は、確認する部位にもよりますが15分程度が目安です。
一通り観察を終えたら、ゼリーを拭き取り結果の説明をいたします。
エコー検査後の流れ
エコー検査の結果をもとに、現在の状況や今後の治療について患者さんとお話をします。
より精密な検査が必要と判断された患者さんへは、内視鏡検査を行います。
注意事項
- 肥満体型の方は、脂肪によって検査できる部分が限られてしまうことがあります。
- ガスが溜まっている状態で検査を行うと、正しい診断ができないことがあります。
- 膵臓、子宮に関しては、腹部エコー検査だけでは診断が難しいケースがあります。
- 胃、小腸、大腸は観察することができないため、内視鏡検査が必要です。